最終更新日:2007年12月27日
鷹(ハリスホーク)
「足に3メートルぐらいの紐がついた鷹を捕まえた。放っておいては危ないので紐を電柱に結んでおきました。これからのことは役所にお願いします。区役所で保護して下さい。」
電話を受けた職員も、「えっ。鷹? 保護?」
どうして良いか分からないまま、まずは現場に向かいました。
現場では、足に紐がついた大きな鳥が塀の上に止まっていて、その紐は電信柱につながれています。鳥をよく観察すると、鋭いクチバシと力強そうな足、やはり鷹のようです。
これまで鷹を捕獲したことはありませんし、捕獲する道具も持っていないので、怖くて近づけません。東京都の鳥獣保護を担当している課にどうすべきか尋ねましたが、明確な答えは返ってきません。警察署にも、「大型の鳥を拾得物として届けられても困ります。預かることはできません。」と断られてしまいました。
途方に暮れていたところに、救いの神が軽トラックに乗って現れました。宅配便の運転手さんから、「その鷹は、たぶんAさんのだよ。」とのありがたい言葉。
Aさんに連絡すると、「それは私の鷹です。迷惑かけてすいません。すぐ伺います。」とのこと。
Aさんはすぐに来られました。話を伺うと、「私は、式典で鷹の芸を披露する鷹匠で、都の鳥獣保護員も務めています。この鷹は、頭がいいので自分で紐を解いて飛んでいってしまったようです。ご迷惑をおかけしました。」とのこと。確かに、賢く精悍な顔立ちをしています。
Aさんは鷹を呼び寄せて肩に乗せ、恐縮した顔で帰っていきました。
最後に相談者に、「鷹の足についた紐を電信柱に結びつけるなんて、よくここまでできましたね。どうやったのですか。」と感心しながらお聞きすると、「必死にやった。でも怖かった。」と笑顔で話されました。
こうしてこの案件は解決しました。相談者に「危険なことはやめてくださいね。」とお話しし、ほっと胸をなでおろしながら帰庁の途につきました。
★ すぐやる課には、思いもよらない相談が寄せられることがありますが、さすがに今回の鷹にはびっくりしました。
すぐやる課では、動物関係、特にハチやねずみ、毛虫の相談が多く、職員も生態や習性など動物に関する最低限の知識は身に付けていますが、鷹に関する勉強をした職員は誰もいません。
いざというときのために、なんでも勉強しておかなければならないのですね。
電話03-5432-2133(直通)ファクシミリ03-5432-3065